■[ゲーム部門]
ゲーム部門に対しては厳しい意見も出ました。
『ゲームを作る人はゲームをもっとやらないといけないと思います。応募作品全体を通して見てみると、それなりに誰かのうちでちょこちょこと遊んだことがある程度というような人が作っている印象を受けますね。プログラムは好きだけど、ゲームをあんまり遊んでいない感じです。プレステなどのゲームをやっている人からみれば、こんな操作性では絶対受け入れられないというような作品が多かったです。コンシューマーゲームは操作性についてよく考えられているお手本となるようなものがあると思うので、もっと研究して欲しいですね。そうすれば今のゲームの状況にあったクオリティの高いものが作れると思います。』(小曽根氏)
その中で、今回の応募作品の中で、全体的な完成度が高いと審査員全員が支持したのは「ぺんぎんあたっく!!」でした。
ネタとしてはありがちな部分ではあるけれども、操作性も含めて作品全体の完成度の高さが評価されました。
ユーザー投票やダウンロード数が多かった「パニックケーブスペシャル」も、
『単純に面白かった。頭使って箱を落としたりして夢中になる何分間がある。』(樋口氏)
『ゲーム性はすばらしいが、説明が足りていないのと、グラフィックをもう少し頑張ればよかったですね。』(中村氏)
と、ゲーム性の高さは評価されたのですが、操作やゲームについての説明が不十分という点と、グラフィックの部分で評価が下がってしまいました。昨年の503シリーズが中心のコンテストであれば間違いなく入賞が狙えたと思いますが、今回のコンテストでは504シリーズも応募対象とされている中で、あえて503シリーズ向けに出す理由として訴える部分が今一歩でした。
ゲーム部門で他に最後まで入賞候補として残ったのは「SPK」「MICOTAN」「回転リサイクル」でした。
「SPK」はNEC端末で遊ぶと動作スピードもバランスよく、
『いかにもiアプリと言う観点で見ると見たことがないゲーム。テレビで見るアニメっぽいゲームとして面白かった。』(樋口氏)
『電車の中でやるのには切りがよく、片手で出来るのが良かった。』(増澤)
『画像がちゃんとしているのが良かったですね。』(小曽根氏)
などの意見もありました。
「MICOTAN」は
『絵の使い方や動かし方は可愛かったですね。』(小曽根氏)
『個人的にはすごい好き。ただ立ち上げると枯れていたりしてまだ咲いているのをみたことがない。待ち受け機能があったらよかったですね。』(中村氏)
などの意見があリました。
「回転リサイクル」はグラフィックをしっかり作りこんでいる点が評価されましたが、「ゲーム性が単調」なのがマイナスポイントになってしまいました。
■[ツール部門]
ツール部門は今回応募数が多く、前回に比べて激戦になった部門でした。
ユーザー投票やダウンロード数では「にきゅーと」が非常に多くの支持を得ましたが、高機能な部分で評価されたものの、
『一番目を引いた作品ですが、Windowsのコピー品といわれても仕方がないですね。』(小曽根氏)
『よく頑張って作って来ているところは評価が高いですが、Nらんどに乗っけていいカナと思うと難しいですね。』(中村氏)
というオリジナリティの部分で手厳しい意見がありました。
また、たたかえ!iアプリの直前に行われていたドコモ四国のiアプリコンテストに「待受けポケットフォルダ」という作品が出品されていたために、見せ方は違うものの斬新性が薄れていたのもありました。
その他入賞した作品以外では、
『ツール部門全体を通して見ると、作品の設計部分が甘いですね。使い勝手が良くないものが多いです。』(小曽根氏)
『コンテストに応募するに当たって、自らパイを狭めるようなものを作ってどうするんだと思う。』(樋口氏)
という厳しい意見も聞かれました。ツールはゲームほど派手さがない分、使い勝手や利用シーンが研究されじっくりと作りこまれているものを求められました。
■[待ち受け部門]
待ち受け部門は意見が分かれました。入賞作品以外では最後まで入賞候補として「CosmoBox」と「realtime」が残りました。
「CosmoBox」は宇宙空間を再現する上できれいな画像なのですが、絵が書かれたと認識するまでに時間がかかり、起動していないと勘違いしてしまうことが多いため、
『最初にアクションを入れるなどもう少し工夫が欲しい。』(増澤)
という意見が出ました。
「えーじぇんと」は「CosmoBox」に次いでダウンロードも多く、投票自体は多かった作品ですが、
『作者はまず3Dを動かしたかったのではないでしょうか。そして、待ち受けにして何か機能をつけるなら天気予報だなと考えた感じで完成度としては今一歩。「エージェントアプリ」というならもっと機能が欲しいですし、「天気予報アプリ」というならキャラクターや背景などを工夫してもっとこだわって欲しかったです。』(小曽根氏)
という意見も聞かれ、審査員の評価としてタイトル名から来る作品の完成度を考えると評価が下がってしまいました。
「realtime」ももう少し完成度を上げて欲しいとの意見が出ました。
『時刻の表示に使われる数字もシステム標準の文字を使っていて、例えばドットが集まってきて衝突して文字が浮かび上がるなどの演出をもう少し練りこんで欲しかったですね』(小曽根)
という意見がありました。
『アイディアの方向性としてはアリだと思うので、完成度が高ければ面白くなったと思う』(増澤)
など、可能性や方向性は評価されたものの、
『作りかけで応募した感じが否めない。まだまだ煮詰める余地が十分ある』(増澤)
という手厳しい意見もありました。
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